
こんにちは。アウトドアやゲーミング家具を企画販売するビーズ株式会社の出穂(いずほ)です。
今回はITエンジニアとして未経験で新卒入社し、今や商品開発から物流、労務にいたるまでシステム開発の実績を持つ、社内SEの「ヤスさん」(ビーズ社歴9年)にフォーカス。入社時の資格やスキル、担当業務の変遷、SEを目指す方へのアドバイスを聞いてみました。
ITエンジニアを目指している方!転職を検討しているSIerさん!に、社内SEのキャリアアップ事例、そして職場選びの参考にしていただければ嬉しいです♪
・ITエンジニア未経験の新卒で入社!簡単なシステム開発からスタート
・徐々に手掛けるシステム開発も高度化!
・一押しは勤怠管理システム!1社員から管理部門、社労士さんまで活用
・大学時代のSE仲間の近況を聞き、自分のキャリア・働き方に改めて満足
・ITエンジニアを目指す方、転職を考えている方へのメッセージ
ITエンジニア未経験の新卒で入社!簡単なシステム開発からスタート。
高校時代から興味があり、ゲームや自作PCで遊んでいたヤスさん。大学の情報工学科でプログラミングを勉強した後、ITエンジニアを目指して関西圏を中心に約10社に応募。学校推薦先なども回りつつ、最終的には総合職ではなくシステムエンジニアとしての採用枠があったビーズに入社したそうです。
入社時のヤスさんはC言語やJavaといったプログラミングに関する知識はあったものの、一般的な情報技術者向け資格は保有しておらず。それでも「作ってみる?」という上司の軽~いフリから、ヤスさんの社内SE人生は始まりました。
徐々に手掛けるシステム開発も高度化!
【開発や会議資料を検討中。「手書きのほうが考えがまとまる派」だそう。】
【入社当時】
入社して初めて手掛けたシステムは、PHPやMySQLで既存のシステムを応用して作る比較的簡単なものだったそう。当時はヤスさんが所属する部署自体もシステム開発とWebDTPを兼任していたこともあり、緩やかなスタートとなったようです。
*「新卒であればきちんとアドバイス&フォローします。キャリア採用の方は経験があるので、基本的には任せる方針ですね。当社の場合、開発者が自分の作ったシステムをずっと運用・保守するので、できるだけ本人の意向を尊重します」(IT部現マネージャー『えださん』談)
【3年め】
社内システムの開発で業務効率化を図る機運が高まるなか、ヤスさんが手掛けるシステムも徐々にファブレスメーカーとしての本質的な業務にかかわるものに。サンプルや製品の所在やステータスを把握する荷受け管理システムから、新製品の開発進捗を管理するシステムなど、実績を積んでいきます。
【9年め】
社会人9年目を迎えた現在のヤスさん。販売店と当社、物流会社を結び製品と金銭のフローを管理する受発注システムや、すべての輸出入を管理する貿易管理システムなど、事業の根幹となるシステムを担当しています。
一押しは勤怠管理システム!1社員から管理部門、社労士さんまで活用。
【システム開発時の資料イメージ。関係部署のニーズと導入効果を詳述します。】
ヤスさん自身が今までに手掛けた一押しのものは、勤怠管理システム。各社員の勤怠履歴から就業規則・労務管理に沿った形式でデータを生成し、管理部門や社労士さんが利用できるものとなっています。
<勤怠管理システムの高度化の流れ>
入社当時:給与計算ソフトと連動。
残業や休日など勤怠データ、給与データともに給与計算ソフト側で管理。
↓
2019年:時差出勤の導入を機に、勤怠データをシステムに移行する全面改修を決定。
開発期間3ヶ月。
最初の1~2週間で以下のような確認を行い、大枠を決定。
・会計・労務・社労士のニーズヒアリング
(出社・退社時間の管理、休日の細分化、残業、通勤手当、出張・外出対応等含む)
・就業規則や法律との整合性を取った出力データの生成
・給与データのみ給与計算ソフトで従来どおり管理
・DB設計
・イレギュラーなケースの想定・対応等
その後、1ヶ月でシステムを構築し、最後の1ヶ月で運用テストを実施、リリースしました。
システムは使いだしてから不具合や対応不能な事象が出てくるため、8割の仕上がりでリリース。徐々に改修やバージョンアップを図っています。
大学時代のSE仲間の近況を聞き、自分のキャリア・働き方に改めて満足
社内SEとして活躍するヤスさん、プライベートでは同じくITエンジニアとなった大学時代の友人とご飯を食べに行く機会を大切にしています。話を聞けば聞くほど、職場次第で人生って変わるとつくづく感じるそう。
たとえば・・・
外注SIerになったAさん→在宅勤務となって逆に労働時間増に。日付が変わるまで対応に追われる毎日。
プログラマーのBさん→会議続きで、開発ができていない。不完全燃焼?
今や中堅として社内で頼られる層になった結果、システム開発ではなく管理する側に回ってしまうケースも見受けられるそうです。
一方のヤスさん。ビーズの掲げる1システム1開発者制は、「ITエンジニアとして自らシステムを設計・開発し、技術を極めていきたい」という、自分の将来像と一致。毎日ほぼ定時退社で、プライベートな時間も、新しい技術や知識を習得する時間も取れています。
就職先によって、仕事の内容も働き方も大きく変化した友人とヤスさん。友人との状況を比べて、ヤスさん自身は「SEとして恵まれた環境にいる」と実感しているそう。
ITエンジニアを目指す方へのメッセージ。
最後に、ヤスさんにこれからITエンジニアを目指す人、転職希望者の方へのメッセージを聞いてみました。SEとしてのキャリアをどう積んでいくのか、よかったら参考にしてくださいね。
Q:今から覚えていくのにオススメのプログラミング言語を教えてください。
A:プログラミングは1つの言語を習得していれば、他の言語に移行しやすいので、これから目指すのであれば、AI学習をはじめ様々なものに使われ、今トレンドのPythonやJavaを勉強するのがオススメです。DBについては最初から知識があるに越したことはないのですが、プラスαと考えて、業務とともに覚えていくのも有りだと思います。
Q:会社選びのポイントってありますか?
A:自分はどんなSEになりたいのか、最初に考えたほうが良いと思います。大企業になればなるほど、担当業務も一部分に限定されてしまうケースが多い。歯車としての役割を果たすのか、それともシステムの設計から構築、運用まで全般的に手掛けたいのか、しっかり考えて会社を選んでほしいです。
まだまだ激務な職場も多いと聞くので、どんな風に働いているのかリサーチも大切です。せっかくSEになったのに、体を壊しては何もならないです。体力的に続けられる職場かどうかも大切なポイントです。
Q:SE志望の方にメッセージをお願いします。
A:現在稼働しているシステムは、5年後には必ず古びたものになります。常に最新の知識や技術を勉強しておかなければ、あっという間に取り残される・・・。この仕事を選ぶのであれば、勉強というか、自己啓発は欠かさないでほしいです。
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